夏を振り返って思う

ただ私たちが貧しい人たちをいつも顧みるようにとのことでしたが、そのことなら私も大いに
努めてきたところです。ガラテヤ人への手紙2章10節

今年の夏は二つの事が心に残っている。

一つは、久々妻と長男の三人で東北(宮城県)松島、石巻、南三陸を旅行したことである。松島は観光地だけあり津波の影響はあまり無い様に感じた。石巻は復興住宅が多く出来ていた。但しまだまだ建設は遅れているようだ。また新しい住宅に入居しても高齢者一人暮らしの孤独の課題が残る。ある仮設住宅を訪ねたが半分くらいは空き家になっていた。将来が見えない中で今後どのように歩んでいくか関心を持って見守っていきたい。また、5回目の寒い冬をあの仮設住宅で生活している人たちの事を忘れてはならない。本庄教会では、毎年キリスト教会石巻祈りの家を通して灯油献金に協力しているが、今年も出来るだけ協力したいと考えている。

南三陸にも行った。知り合いのお店で食事をしたり、海産物店にも寄ってみた。また入谷地区のリンゴ農家を訪ね交流した。あるお店の方の話では売り上げは最盛期の半分にも満たないという。厳しさが重く伝わってきた。中心部の志津川地区では至るところで10メートルくらいの土盛りがされており工事が進んでいる。本格的な再建には多くの苦難があると思うが確実な復興を願ってやまない。

二つ目はこの夏に本庄教会「生活支援ネットワーク」の働きの一環としてミニ・フードバンクを始めたことである。昨今の厳しい経済状態が続く日本社会の中(潤っている人はほんの一握りの現実)にあって子供の貧困が社会問題となっている。飢餓とまでいかなくても子供の貧困が6人に1人であると言われている。キリスト教会を含めた多くの人はこの現実を知らない。先に知らされたものとしてこの現実に目を向け貧しい人を少しでも支えたいと願い小さな一歩を踏み出した。幸いにも多くの教会員が賞味期限前の玄米や乾麺、レトルト食品、野菜等を沢山無償提供してくれた。小さな働きであるが隣人愛を実践したい。

使徒パウロのように遠くの人にも近くの人にも常に心を配り、いつも隣人愛を実践していきたいと切に願う夏であった。